書く効能・詩のある暮らし

書くことは癒し。詩のある暮らしを求める日々を綴っています。

母との文通。

ここ4 ~ 5年程になるでしょうか。母とは月に1度ほど、お互いに手紙で近況報告しています。田舎に住む高齢の両親は、スマホどころか携帯電話も必要がない様で、おそらく今まで持ったことがありません。家の固定電話だけで用事は済んでいる様です。

昨今は詐欺の電話も多いので、固定電話はやめた方が良いと思うのですが、知らない番号は留守電にしている様なので、今のところ大丈夫そうです。両親とも電話で話せば良いのですが、会社員を辞める迄は、なかなか時間の都合もありましたし、何せ一度掛けるとなかなか切らせてくれないので、まとまった時間も必要でした。

そうして、なかなか電話もできないでいると、ある日、100均であろうレターセットに書かれた手紙が母から送られてきました。母と娘であれば、電話で長話も楽しいのかと想像しますが、何か特別な用事でもなければ、母と息子には、電話は距離が近すぎるのです。

それから返信するように、ポツリポツリと互いに時間のある時を見つけては、暮らしの様々な変化の度に、手紙を書いています。

僕も母もお互いに感情的になるタイプではないのですが、距離が近すぎると思わぬ発言で少々揉めたり、も家族ではありがちですが、手紙では、お互いを思いながら徒然と書くので感情的になる事もなく、個人的には、程よいホッコリとした距離感を保てています。

なかなか手紙を書くと言う事も無くなっていますが、アナログの良さを味わってみるのも悪くないと思います。